モダンとバロックの違いとは?ヴァイオリンの形に隠された進化の歴史

モダンとバロックの違いとは?ヴァイオリンの形に隠された進化の歴史

現在のオーケストラで使われているヴァイオリンは「モダン・ヴァイオリン」と呼ばれます。

しかし、バロック時代に使われていた楽器は、形や構造が少し異なっていました。

楽器の形状が変わった背景には、音楽を聴く環境の変化が深く関わっています。

大きな音を求めて進化した構造

バロック時代のヴァイオリンは、主に宮廷のサロンや小さな教会で演奏されていました。

そのため、音量よりも繊細な音色が重視されていました。

しかし、時代が進むにつれて演奏会場は大きなホールへと移り変わります。

より多くの観客に音を届けるため、楽器には大きな音量が求められるようになりました。

そこで行われたのが、ネック(棹)の角度調整や、弦の張力を高めるための改良です。

モダン・ヴァイオリンは、弦の張りに耐えられるよう内部の構造が強化されています。また、指板もハイポジションが弾きやすいように長く設計されました。

弦と弓の変化がもたらした表現力

弦の素材も大きく変わりました。

かつては羊の腸を使った「ガット弦」が主流でしたが、現在はスチールや合成繊維が中心です。

これにより、きらびやかで力強い音色が可能になりました。

さらに、弓の形も進化しました。

バロック時代の弓は外側に膨らんでいましたが、現代の弓は内側に反っています。この反りがあることで、より強い圧力をかけて力強い音を出すことができるようになったのです。

楽器の歴史を知ると、バロック音楽と現代音楽の響きがなぜ違うのか、その理由がより深く理解できるでしょう。

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