世界で最も有名なヴァイオリン!「ストラディバリウス」の音色の秘密
数億円という価値がつくこともある「ストラディバリウス」。
なぜ300年も前の古い木箱が、現代の技術を駆使した楽器よりも優れた音を出すのでしょうか。
多くの科学者が挑んできたこの謎には、歴史の偶然が隠されています。
演奏家たちが憧れてやまない名器の正体に迫りましょう。
小氷河期が作った奇跡の木材
音色の秘密の一つは、当時の気候にあります。
17世紀後半のヨーロッパは「小氷河期」で、非常に寒い時期でした。
厳しい寒さで育った木は成長が遅く、年輪の間隔が非常に密になります。
この高密度な木材が、振動効率の極めて高いボディを生み出しました。
素材そのものが、現代では入手困難な奇跡の贈り物だったのです。
失われた秘伝のニスと形状
表面のニスの成分も、現代では再現できない謎の一つです。
また、製作家ストラディバリは、楽器の形状をそれまでより平らに改良し、大きなホールでも遠くまで届く輝かしい音色を実現しました。
科学と芸術、そして気候という偶然が重なって生まれた奇跡の楽器と言えます。
