兄弟姉妹の習い事「公平性」の落とし穴〜子育て心理アドバイザーからの提言と実践例〜

兄弟姉妹の習い事「公平性」の落とし穴〜子育て心理アドバイザーからの提言と実践例〜

複数の子どもがいる場合、「すべての子どもに同じ機会を与えるべき」と考えるのは、親御さんの自然な愛情です。しかし、子どもの才能や興味は、一人として同じものはありません。

一律の「公平性」を貫くことは、かえって子どもの個性を抑え込み、結果として自発的な成長を妨げることがあります。

心理学から見た「公平」と「公正」の違い

子育てにおいては、「公平(Equality)」よりも「公正(Equity)」の視点が重要になります。

  • 公平(Equality):すべての子どもに同じ資源や機会を与えること(例:全員に月謝を1万円出す)。
  • 公正(Equity):子どもの個性やニーズに応じて、必要な資源や機会を与えること(例:ヴァイオリンに熱中している子に良質な楽器を、別のことに夢中な子にはその分野に費用をかける)。

公正な対応とは、「その子に必要な愛情やリソースを適切に配分する」ことです。

一人がヴァイオリンに強い興味を示したら、練習環境や時間、費用をその子に集中させても問題はありません。その代わり、他の子には興味のある分野を十分に与えるべきです。

比較を避け、個性を伸ばすための親の具体的な対応

1. 成果ではなく、興味と努力を評価する

ヴァイオリンが上手な子と、そうでない子を比べる言動は厳禁です。代わりに、「あなたが熱心に毎日練習しているのは素晴らしいね」と、興味や熱意、努力のプロセスを評価しましょう。

これは、子どもが自分の価値は成果だけではないと知ることに繋がります。

2. 異なる分野で互いの個性を尊敬し合う環境を作る

一人が音楽に集中するなら、他の子にはスポーツや芸術、プログラミングなど、あえて異なる分野を奨励しましょう。

それぞれが異なる分野の専門家になることで、互いの個性を認め合い、「あなたにはできないけれど、私にはできる」という健全な尊敬し合う関係を築くことができます。

親御さんも、それぞれの分野での子どもの頑張りを言語化して褒めてあげることが大切です。

子育て心理アドバイザーとして、ご家庭の状況に合わせた教育方針や、兄弟姉妹間での適切なコミュニケーション方法をアドバイスしています。

教室では、技術指導だけでなく、ご家庭での子育ての悩みも含め、安心して相談できる環境を提供しています。個性を伸ばすためのレッスンについて、ぜひお問い合わせください。

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